ピナコテーク・デア・モデルネ

Barer Straße, Munich, 80333
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ピナコテーク・デア・モデルネ は、ドイツのミュンヘンにある、20世紀から21世紀の現代美術・グラフィックアート・建築・デザインを展示する美術館である。近現代美術の展示館としては、ヨーロッパ最大規模を誇る。日本語による表記は統一されておらず、「モダン・ピナコテーク」などと表記する場合もある。「ピナコテーク」はギリシア語に由来し「絵画館」を意味する。ミュンヘンには、バイエルン王家のコレクションを展示するアルテ・ピナコテーク(旧絵画館、古典巨匠から18世紀までの絵画)、19世紀に当時の「現代美術」を展示するために建てられたノイエ・ピナコテーク(新絵画館、18世紀から19世紀の絵画を展示)がすでに存在していた。ピナコテーク・デア・モデルネはこれらに続く第3のピナコテークとして、2002年に開館した。これら3つのピナコテークは、古代美術博物館、グリュプトテーク(彫刻館)、レンバッハハウス美術館などのある地区とルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンのほぼ中間に位置しており、全体で一大文化地区を形成している。概要ピナコテーク・デア・モデルネは、単なる絵画館ではなく、現代美術・グラフィックアート・建築・デザインの4分野の美術館の集合ととらえた方がわかりやすい。当館の開館までは各所に分散したり間借りして展示されていた、バイエルン州立コレクションの上記4部門がここに展示されている。建物はシュテファン・ブラウンフェルスの設計で、中央に巨大な吹き抜けを配し、天井から自然光を取り入れている。地下1階にデザイン部門、1階に建築部門とグラフィックアート部門(紙の上に表現されたアート)、2階に美術部門の展示があり、特別展その他のイベントも盛んに催されている。デザイン部門には自動車、バイク、ビデオデッキなども展示され、20世紀~21世紀のあらゆる造形活動の流れをたどることができる。美術部門ではエルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー、エミール・ノルデなどドイツ表現主義の作品が充実しているほか、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、アンリ・マティス、パウル・クレー、オスカー・ココシュカ、ワシリー・カンディンスキーなどの作品がある。

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